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2006年 02月 18日

Growthについて

今,経済成長に関する勉強をやっています。
経済成長に関する勉強と言うと,一般的にマクロな視点によるもので,一国単位での経済がどういう風に動いていくかということを勉強します。

この「一国ごとの」というフレーズを僕はすごく疑問を持ちながら使ってます。

どういうことかと言うと,国単位の見方というのはあまりに安易ではないかという考えが拭えされないということなんですね。確かに国ごとに見比べたら経済の状況だって違うし,経済成長の度合いだって違うんだけど,理論的にはこういう違いをなかなかうまく説明できないできました。そこで,国単位で大雑把に見る見方とは違う視点があってもいいのではとわたくしは思っています。例えば,かつてのITバブルのときのアメリカ経済の好況は主に西海岸の,特にサンフランシスコ周辺の好況によるわけです。現在の中国の高成長は太平洋沿いの上海,シンセンなどの一部の地域の外資企業主導の好循環によるところが大きいわけです。そしてインドのハイテク産業の好成績はバンガロール地方のIT企業が海外から仕事をどんどん請け負っているところが大きいわけです。

そう考えると,高成長を生み出すのは必ずしも国全体の好況だとは限らないわけですよね。中国なんかは,われわれの想像以上に所得格差が激しくて,「豊かになった中国人」という(上海などの)イメージの一方で,西部の農業地帯は近年の経済成長の恩恵を全く受けていなかったりするわけです。

すると,これは本当に経済発展だと言えるのかという疑問が当然出てきても不自然ではないわけです。富むものさえ富めば,それで十分なのかという疑問が残り続けてしまう。良識ある人なら「それは違うのでは」と異を唱えるはずだと思います。こうなると,考えるべきは一国全体の経済の振る舞いではなくて,その国の中の各人の振る舞い(所得分配)や各地域の経済パフォーマンスの違いなのではと思うわけです。

すると,マクロな見方は必要ないんですかということになってしまう。でも,実際はそうじゃないわけですね。一国ごとの経済パフォーマンスの違いは,おおまかな状況における経済の動向を教えてくれるんですよね。つまり,国という単位で見比べて,「こういう状況ならこういう経済パフォーマンスね」といういい”指標”を与えてくれるわけです。これがマクロな視点の利点だとわたくしは思っています。マクロの研究成果,特に実証的に示された経験的事実は現実問題を考えようとする際の貴重なモチベーションになっていると思うのです。

マクロな視点によるモチベーションから,もう少しミクロな枠組みで考えるのがおもしろいのではないかと思っています。

by yoichikmr | 2006-02-18 22:38 | ECONOMICS_経済学


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