Do Something II

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2007年 02月 17日

最近のプロジェクト

1月中旬に出願作業と修士論文提出を終えてから、順次いくつかのプロジェクトを開始した。

"Economic Development and Growth"
まず、経済発展と経済成長の研究の全体的な流れを把握するために、"Economic Development and Growth"と題するプロジェクトを開始した。このプロジェクトは、大きく言って二つの目的を持っている。まずひとつめの目的は、この分野に属するか関連する多くの研究の大きな方向性を把握することだ。もうひとつの目的は、その大きな目標をよりフォーカスして見たときに個々の研究がどのような意味合いを持っているかを整理することだ。このプロジェクトの手順は、自分が読んだ論文や本などを参考に個々の研究を理解・整理して、少しだけ視点を広げた流れの中に位置づけるという風に進めている。ただし、このプロジェクトは俺の中で壮大な計画であって、1年2年で完結しない可能性が多分にあるため、現在の進行状況は遅々として進んでいないと言わざるを得ない。

"Frontiers of Development Economics"
いまひとつの計画は第一のプロジェクトを補完的にサポートして、ある意味では逆の役割を果たしている。"Frontiers of Development Economics"と題されるこのプロジェクトは、同じ名前を持つMeierとStiglitzによる本を読み込むことを目的にしている。いわば「独りゼミ」だ。ふと読み始めたこの本は、過去の開発経済学を踏まえたうえで、今後この分野が進むべき方向を探っており、それゆえ、この本の持つ今日的意義は甚だデカイと実感した。2000年に発売された本だけど、おそらく7年経つ今でもまったく色褪せていないどころか、今の俺が読むのにすごく適した本だ。例えば、現在(少なくとも俺の理解するところでは)ドン詰まり感のある複数均衡というアイデアをさらに一歩前進させるために最先端の学者がどう考えているかを知るのに良い。ひとつめのプロジェクトがより詳細な論点に立脚した研究群の総合だとすれば、このプロジェクトは、一度総合された研究全体のもつ課題を摘出して、その課題を詳細な論点に振り分ける作業だと言える。
Frontiers of Development Economics: The Future in Perspective
/ World Bank
スコア選択: ★★★★☆




"For Empirical Study"
最後のプロジェクトは、短期的には半年後から再開するだろうコースワークの準備と、将来的に実証研究をするための準備としてメトリクス(Econometrics)を勉強するというものだ。この科目は昨年度に一年間履修していたものなんだが、恥ずかしながら勉強不十分と言わざるを得なくて、「今」になって目から鱗が落ちまくっている。一回目に勉強したときは個々のトピックでやっていることは理解できていたけど、相互がどう関連しているのかということについては全く気を払っていなかった。だから、例えばFinite-SampleとLarge-Sampleを考え分けるのが「なぜ」なのかということを本当には分かっていなかった。そういうトコをもう一度しっかり学ぶというのが目的だ。

"Evolution of Human Civilization"
実は、もうひとつの隠れプロジェクトも進行中である。これは去年末から始めたもので、俺の趣味的意味合いが強い。だけど、いつかは主たる経済学の研究に結び付けたいと夢見てもいて、その意味では、このプロジェクトは上記のプロジェクトの中で一番壮大なものであり、俺の手に負えない可能性がめちゃくちゃ大きい。ここでは、近代以降の人類文明が作り上げた資本主義や大量消費社会や大衆社会というものを絶対的に考えることをやめて――つまり、当たり前のものなんだと考えることを止めて――、長い人類の歴史と文明の歴史の中に相対的に位置づけることによって、近代的・現代的な意味を解釈する。とはいえ、現段階では20世紀の思想的巨人たちを理解することで精一杯であるけど。。。
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by yoichikmr | 2007-02-17 00:37 | 日記