カテゴリ:ECONOMICS_経済学( 30 )


2007年 04月 21日

memo: Property Rights

<所有権> from Wikipedia
[歴史]
近代の所有権は、土地に対する複雑な封建的制約の廃止を目指して生成した。1789年のフランス人権宣言は、所有権を「神聖不可侵」として所有権の絶対性を標榜し、私有財産制の基礎を確立した。大日本帝国憲法27条1項に、「日本臣民ハ其ノ所有權ヲ侵サルヽコトナシ」と定められているのも同様である。しかし、20世紀に入ると所有権の絶対性による矛盾が表面化し、その是正が図られた。1919年のヴァイマル憲法(ワイマール憲法)153条3項が「所有権は義務を伴う」(Eigentum verpflichtet.)と定めたことは、この現れである。日本国憲法では、「公共の福祉」(日本国憲法29条2項等)により、所有権には多くの制限がかけられている。現在では、公衆衛生や消防などの警察的な制限だけでなく、都市計画や環境保全の分野など、行政法によって多くの制限が加えられている。


Thorstein Veblen, "The Beginning of Ownership," American Journal of Sociology, vol. 4 (1898-9)
邦訳リンク
所有権は、素朴に一方では生産的労働の概念に含まれ、他方では習慣的使用の概念に含まれるというような、単純で直観的な概念でない。それは、孤立した個人の精神に備わっているものというような、最初から与えられているものではない。また、人が生産活動で協働し、仕事の手はずを整えるようになり、社会化した生活のストレスのもとでお互いに自制するようななったとき、ある程度放棄しなければならなかったもの-いってみれば社会契約説がそれに原因を帰しているもの-でもない。それは慣習的事実であり習得すべきものである。それは長い習慣付けの過程を経て、過去のどこかの時点で制度にまで成長してきた文化的事実であり、あらゆる文化的事実と同じく、世代から世代へと伝承されていくものである。

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by yoichikmr | 2007-04-21 02:14 | ECONOMICS_経済学
2007年 04月 14日

出願結果

未だ結果は出揃っていないんだけど、気にしてみてくれている人もいると思うので、現状をまとめてみることにする。(志望順)

[Accepted]
Boston University

[Rejected]
London School of Economics
Brown U
Columbia U
U of Pennsylvania
UC Berkeley (Agriculture and Resource Economics)
U of British Columbia
U of Maryland
U of Minnesota
Georgetown U

[Pending]
New York University, Waitlisted (Almost Surely Rejected)
University Collage London
Washington U at St. Louis

大方出揃ったという感じ。ココ最近は、補欠になっているニューヨークから良い便りが来ないかなぁってことばっかり考えてます。もしあと一週間で何も言ってこなければ、ボストンに行くことになりそうです(それしか選択肢がない)。
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by yoichikmr | 2007-04-14 13:15 | ECONOMICS_経済学
2006年 12月 26日

memo: Economic Development

Development Economics and Economic Development -A Selective List of Resources and Websites

Development Economics -Wikipedia

開発経済学 -Wikipedia.jp

経済発展段階説 -Wikilpedia.jp

ウォルト・ロストウ -Wikipedia.jp

Rostovian Take-Off Model -Wikipedia
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by yoichikmr | 2006-12-26 15:28 | ECONOMICS_経済学
2006年 11月 16日

知識の階層性

京大の藤田先生の「知識の階層性」という視点が面白い。
『日本の産業クラスター』
最下層に「言語、伝統、歴史、文化」が来て、「価値観、思想」と続き、「professsional knowledge」、「know-how」と続く。上層部に行くほど、個人や社会への残存性というか固定性とでもいうようなものが弱くなっていく。
つまり、上層部の知識ほど他人や他の社会に伝播していきやすいということだ。

うむ、おもしろい。
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by yoichikmr | 2006-11-16 16:39 | ECONOMICS_経済学
2006年 10月 31日

master's thesis

計画としては、今週いっぱいで、とりあえず1st Draftを書き上げる。Introductionをどう書くかがポイントだけど、はじめからいいものなんて書けないだろうから、とりあえず一回書いてみる。と同時に、Bodyの議論も今のより若干リッチな感じにする。

以上、簡単に自分向けのコメント。

_________
このブログの更新がずいぶんと滞っていたけど、この1,2ヶ月は論文作成で正に七転八倒していました。今、若干見通しが立って、楽になったけど、出願準備とかもあるし論文を書き上げないといけないのでまだまだ気が抜けません。今年もあと2ヶ月ですが、文字通り「師走」の年末になりそうです。
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by yoichikmr | 2006-10-31 23:40 | ECONOMICS_経済学
2006年 08月 04日

Why do economists spend valuable time blogging?

The invisible hand on the keyboard
Aug 3rd 2006
From The Economist print edition
Why do economists spend valuable time blogging?


昨日触れたDeLong教授ですが,ホームページへ行ってみたという人はいますか?行くとすぐわかるんですが,非常に時間をかけてブログを作っていて,驚くことに動画まで配信しています。モーニングコーヒーと名づけてシリーズ化された動画では,彼がカメラの前に座って,両手でドデカイ珈琲カップを持って,コーヒーをゴクゴク飲みながらいろいろしゃべっています。(ゴクゴクという音は本当に聞こえます。笑えます。)

で,そんなDeLong教授を面白い人だなぁと思っていたら,ちゃっかり Economist でも紹介されてます。いい題ですね。アダムスミスに由来する「見えざる手」はキーボードの上だよ~てな具合ですな。この記事では,DeLong教授や Gary Becker 教授,Gregory Mankiw 教授がわざわざ時間をかけてブログをやってますよ,ってことを紹介しています。ちなみに,ノーベル経済学賞をとった Becker 教授のブログは本になっています。

ベッカー教授、ポズナー判事のブログで学ぶ経済学
ゲーリー・S. ベッカー リチャード・A. ポズナー Gary S. Becker Richard A. Posner 鞍谷 雅敏 遠藤 幸彦 / 東洋経済新報社
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by yoichikmr | 2006-08-04 23:42 | ECONOMICS_経済学
2006年 08月 03日

Convergence Clubs

Convergence Clubsに関するページを見つけた。DeLong教授の個人ページっぽい。この人はマクロの有名人のひとり。

Convergence Clubs

一応ホームページにもリンクしとこう。

Brad DeLong's Website: Home Page

+++++++++++++++++

Convergence とは収束という意味なので,Convergence Clubsとは似た状態に収束した国の集まりといったところです。例えば,アメリカ日本フランスイギリスドイツなどのグループとコンゴケニアソマリアザンビアなどのグループとはそれぞれ異なる Convergence Clubs に分類できます。

この概念のおもしろいところというのは,世界中の国の発展度というものが,ただ単純にばらついているだけじゃなくて,そのばらつきがいくつかの国ごとにまとまりをもっているというところなんです。言ってみれば,マラソンで見られる集団形成みたいなものですね。マラソンで走っている人たちは自分が今何番目かという順番をもっているだけじゃなくて,ときどき集団で仲良く走っていますよね。あれと同じことが世界経済でも起こっているわけです。

そしてその集団の構成員というのがいつも変化しているんです。これについては上のページにいっぱい図がありますから見てください。時代ごとに先進グループと後進グループがどのように分布しているのかを見ることができます。

日本は1900年の分類から先進グループに入っているので,この分類は近代的産業化によってなされています。日本の近代的産業化の開始は1890年頃とされています。
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by yoichikmr | 2006-08-03 11:26 | ECONOMICS_経済学
2006年 07月 04日

Dissertation

David Romer's Rules for Making It Through Graduate School and Finishing Your Dissertation
"Out in Five"


というこれまた経済学の世界でちょいと有名な先生のお言葉を偶然発見したんですが・・・

なんかこのページには少し懐疑的だったなぁ。リンクを辿ってもらえばすぐ分かるんだけど,とにかく「書け」ということを強調しているんだけど,これをどういう意図で言っているのかを勘違いすると問題な気がするんだよね。俺には「質はとりあえずいいから,とにかく書け」と読めるんだけど,ドコまで信じてよいのやら。学生の尻を叩いているだけのような気がするなぁ。けど,Berkeley の学生にそんなことしない気もするし。論文を量産する癖を学生時代に作っとけっていう意味なんだろうか…はて…
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by yoichikmr | 2006-07-04 09:49 | ECONOMICS_経済学
2006年 06月 28日

Note: 出生率

おそらく定型化された事実として次の命題は真実に近いだろう。
★経済的に発展するほど出生率が低下する
なぜだ。いったいこれはなぜだろうか。この命題は自明なことではない。

発展途上国を考えるときよく言われることがある。経済発展度が低いときは幼児死亡率もまた高いために高い出生率が必要であるというもの。この論理は一面では正しいだろうけど,多くの反例もありえるので他の説明も欲しいところだ。例えば,戦後の日本だって出生率は今より高かったけど,幼児死亡率が高かったわけではない。
合計特殊出生率

この命題は causality がどっち向きかということも自明ではない。すなわち,「経済的に発展するから出生率が低下する」のか「出生率が低下するから経済的に発展する」のかはわからないということだ。どちらの論理にもそれなりの正当化が可能だと思う。なので,ここには経済学的理論による説明が必要だと思う。
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by yoichikmr | 2006-06-28 09:19 | ECONOMICS_経済学
2006年 06月 01日

Another Creative Destruction

下の記事について再考したので記す。

様々な国が持つカルチャーについては,宗教よりも国家の歴史的経験の方が考えやすいし,そっちの方が経済現象へのインパクトはでかいかもしれない。簡単に例を挙げてみる。

第2次大戦で敗戦した日本ドイツイタリアは戦後に急成長している。特に日本は,高度経済成長期に7年でGDPを2倍にしている(←今考えればありえないくらいすごい。例えば,2000年3月に俺が高校を卒業してから,来年2007年の3月に俺が大学院修士を卒業する間にオヤジの所得が2倍に,アパートの家賃が2倍に,吉野家の牛丼が2倍になっているということだ。rough skech)。対戦中に日本の脅威にさらされた東アジアの国々は,戦後に日本の脅威から解放され,さらにかつての脅威の日本の高成長を目の当たりにしつつ自分たちも発展した。一方で,戦勝国の植民地だった国々は発展になかなか成功してない(アフリカ)。

これは制度が大戦前後で抜本的に変わったからかもしれない。特に日本については財閥解体・農地開放など生産構造が変化したことは事実。なぜ制度・構造の変化が可能だったのかは大戦中の破壊「Destruction」によるところが大きいのではないか。いろんな意味での破壊を含むけど。

制度や構造の変化が人間のpreferenceを変化させることを通じて経済現象に影響するチャネルもありうる。この点こそがcultureに結びつく。ただし,むずかしい。

そう考えると,こと戦後の世界について見れば,宗教性よりも第2次大戦前後の歴史的経験のほうがインパクトがありそうな気もしなくない。
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by yoichikmr | 2006-06-01 19:44 | ECONOMICS_経済学