2004年 11月 05日

貨幣の起源

今日も斎藤誠『新しいマクロ』。あいかわらず貨幣的経済について。
貨幣の流動性選好について明示的な研究があるのをはじめて知った。
ケインズによる「貨幣=流動性」という図式は,債券,株式などの他の金融資産との比較によって初めて使われる経験的な定義だと思っていた。
実際ケインズは経験的に導いていたと思う。
Rochester大学のRonald Jonesはこの図式が発生するメカニズムをサーチ理論のアプローチから試み,それをKiyotaki and Wrightが引き継いで精緻化したようだ。

Ronald Jones, 1976, "The origin and Development of Media of Exchange", Journal of Political Economy 84, 757-775.
N. Kiyotaki. and R. Wright, 1989, "On Money as a Medium of Exchange", Journal of Polical Economy 97, 927-954.

彼らがやったことは,あらかじめ「貨幣=流動性」と置くのではなくて,不確実性のある状況下で,危険資産と安全資産のポートフォリオをどのように組むのかということを独特のモデルの中で一般的な形で明示している。最終的にはなぜ貨幣が流動性として選好されるかがImplyされる形になっている。
らしい。。。
論文読んだわけではない。。。。

今,ある知り合いの人のネットの掲示板で貨幣の起源について議論している。
俺は,経済学としては貨幣が交換媒介として生まれた理由を「欲望の二重一致」以外に提示できないだろうと思っていた。だけど,驚くほどうまい具合にそれを説明できると知って驚いている。
上記論文を読んだわけではないのだが,やはりいくらそれらがうまく交換媒介の必要要請を説明できたとしても,本質としては結局「欲望の二重一致」に集約されるような気もする。
上記の論文は貨幣がいかにして誕生したかに焦点があるのじゃなくて,誕生の結果としてどのように流動性が選好されるかを示しているのだろうと思う。

さて,卒論にそろそろマジで取り掛からんと。。。やばい。
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by yoichikmr | 2004-11-05 20:08


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