2004年 12月 07日

卒業論文作成中

このページをひさしぶりに書いてみる。本当はこれを書いている場合じゃないのだけど。そう,卒論に追われてます。明日までにある程度の形を作らないといけなくて,週末から,それこそリサーチ,リサーチの毎日です。しかも明日は「契約理論」という授業のテストがあるっ!くーっ。
>カネダ
もしこれ見てたら,今日すまんでした。せっぱつまってます。ごめん。また今度連絡します。

俺が卒業論文でどんなことをしようとしているのかを,経済学専攻じゃない人にもわかるように説明してみます。

発展途上国と先進国という2分化にあるとおり,世界中の国々は,経済的潜在力(これをよくGDPと呼ぶ)において大きなギャップがある。これは周知の事実である。この問題に対して,経済学者は,そうした経済的潜在力の違いは時間とともに小さくなっていくと理論づけた。にもかかわらず,この2,30年,違いがなかなか縮まってこないのだ。

どうしてだろーと経済学者たちがうんうんと考えた結果,技術的な要因が原因となっているのではないかということが分かってきた。技術的な要因というのは,企業がどれくらい効率よくマネージメントできているのかとか,銀行などがどれくらい企業の資金調達に役立っているのかとか,また,ものを生産する技術がどれくらい進歩しているかという,果てしなく多くの要因の総体である。

まず,こうした背景があって,俺は技術的な要因が何によって影響されるのかを考えようとしている。といっても技術的な要因はさまざまなことの総体なので,ひとまとめに考えると自分が何をやっているのかさえわからなくなってくる。そこで,生産物市場(モノをつくって売る,または買う市場)でどのように技術革新が進むかを考えることにした。例えば,携帯電話を生産する企業がどのようにして新技術を生み出すのか,というものである。

ここまで細かく対象を絞ると,もともとの問題意識,すなわち経済的潜在力云々からはずいぶんと遠ざかってしまうが,そこへ至るための布石としてこの研究を位置づけて,技術革新についてだけ考えることにした。

メーカー(製造企業)がどのように技術革新をするか。ある経済学者は,メーカー同士が競争をすることで新しい技術が生まれると考えて分析した。俺は,その考え方の上に立ち,メーカー達がどのようなバックグラウンドを持っているかで新技術開発に差が出ると考えた。例えば自動車生産企業は自分たちだけで新技術を開発することはできない。彼らの下には部品を生産する下請企業があり,工場設備を生産する資本財生産企業がある。そうした企業間の連携の下に新技術が開発される。現在日本一の自動車製造企業であるトヨタは,豊田市においてこのようなバックグラウンドがしっかりとできあがっていたのだ。それが今のトヨタを形づくっている。

バックグラウンドとは産業集積のことである。産業が集積する地点において,企業は集積の利益を享受しながら,競合企業と技術競争をする。これがおれの考えのフレームワークである。

自分の研究の先には,もちろんもともとの問題意識が待っている。俺が予想しているのは,先進国と発展途上国との間で,産業集積の質が違うのではないかということである。欧米日の企業の多くが発展途上国に大量生産の軸を移していることは誰もが知っているが,高度な技術に関することが発展途上国になかなか浸透しないことはあまり知られていない。発展途上国を脅威と見る向きは多いが,その実は,発展途上国には高度技術を用いた生産ができないことへの葛藤があるはずだ。

俺は,国内の産業集積の質の違いが,先進国から発展途上国への技術導入が進まない要因なのではないかと予想している。
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by yoichikmr | 2004-12-07 18:21


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